Author Archives: gen

ヤダヤダヤダ

 

 

 

「ヤダヤダヤダ」

投稿します。

 

 

 

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紅いべべ着て   今夜もお酒

お客相手に   つぎもする

年増女と   からかわれても

無理におどけて   笑いとる

ヤダヤダヤダ    もう、イヤだ

夜の世界を   抜けようか

 

 

 

やめてあたしに   構ってないで

飲んでちょうだい   さあどうぞ

欲もなければ   色香(いろか)もなくて

つまんないでしょ   ねぇあたし

ヤダヤダヤダ   おお、イヤだ

こんな女は   鼻つまみ

 

 

 

いくら強がり   言ってはみても

隠せないのが   寂しさね

馬鹿のふりする   三文役者

これじゃ恋など   できゃしない

ヤダヤダヤダ  ああ、イヤだ

鏡のぞけば   疲れ顔

 

 

それでも懲りずに

 

 

 

「それでも懲りずに」

投稿します。

 

 

 

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男に抱かれりゃ   すぐ燃えて

心底(しんそこ)つくして   飽きられて

いずれは捨てられ   それまでね

淋しいもんね   このあたし

ああ   馬鹿ですか   馬鹿ですね

それでも懲りずに   恋探し

それでも懲りずに   化粧して

 

 

 

男に絆(ほだ)され   すぐ靡(なび)き

一から十まで   言いなりに

やがては疎まれ   それっきり

惨めなもんね   このあたし

ああ   馬鹿ですか   馬鹿ですね

それでも懲りずに   挫けずに

それでも懲りずに   繰り返す

 

 

シャクなだけ

 

 

 

「シャクなだけ」

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うしろ姿が   遠ざかる

やけに冷たさ   纏わせて

振り向くことさえ   なかったわ

心に想い出   残さない

ああ   あなた待ってる   人のとこ

身体全部が   急ぎ足

やってられない   見ちゃいられない

シャクなだけ   そう   シャクなだけ

 

 

 

 

 

うしろ姿に   さようなら

これでひとりに   なったのね

悔やんでいないわ   恨まない

気持ちはとっくに   ありゃしない

ああ   あなた待ってる   人がいる      

身体全部を   譲るわね

やってられない   バカくさくって

シャクなだけ   ただ   シャクなだけ

 

 

ヨコハマ オミズ劇場

 

 

 

「ヨコハマ オミズ劇場」

投稿します。

 

 

 

 

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夜の帳(とばり)が   降りたなら

幕があきます   悲劇です   オミズ劇場   はじまり  はじまり

 

 

 

 

港ヨコハマ   伊勢佐木町

赤いルージュに   つけまつ毛

歳は幾つか   きかないで

お客相手に   お酒つぐ

 

 

 

港ヨコハマ   鶴屋町

鏡のぞけば   夜の顔

煙草吸うのも   おぼえたし

嘘も少しは   慣れてきた

 

 

 

港ヨコハマ   日の出町

故郷(くに)を出てから   十年が

帰りたいとも   思うけど

帰る家など   ありゃしない

 

 

 

港ヨコハマ   本牧は

恋をしたって   実らない

惚れて尽くして   それっきり

こんな女が   いやになる

 

 

 

港ヨコハマ   野毛あたり

そうねないない   尽(づ)くしだわ

金もなければ   夢もない

あすもないのね   運もない

 

 

 

 

 

 

 

むかし昔のお話

 

 

 

「むかし昔のお話」

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お酒苦くて   飲めないわ

煙草からくて   すえないわ

そんな女で   いたかった

ウブはどこかへ   消えちゃった

むかし昔は   戻らない

 

 

 

恋はいつでも   片思い

キスのひとつも   知らぬまま

そんな女も   かわるもの

今じゃ慣れすぎ   この通り

男いなけりゃ   生きられぬ

 

 

 

嘘と知らずに   泣きをみた

純な夢だけ   追っていた

そんな女は   もういない

涙飲まされ   恥もなく

歳を重ねて   強(したた)かに

 

 

夜の恋歌

 

 

 

「夜の恋歌」

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窓の向こうに   夜が来て

あたり一面   闇にする

あなたどうして   いるかしら

わたしあなたに   抱かれたい

恋しくて   恋しくて

振られて半年   過ぎたけど

恋しくて   恋しくて

あなたの身体を   欲しがるの

 

 

 

 

 

ひとりお酒を   飲んでます

苦いばかりで   酔えないわ

あなた添い寝は   どんなひと

わたし残り火   燻(くすぶ)るの

恋しくて   恋しくて

別れた時から   泣き濡れて

恋しくて   恋しくて

あなたの匂いを   探してる

 

 

愛の暮らしが終わったの

 

 

 

「愛の暮らしが終わったの」

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褪せたルージュの   くちびるを

きつく噛んでは   涙ぐむ

愛の暮らしが終わったの

あなたわたしに   飽きたから

何も語らず   目をそらし

雨が降るのに   出て行った

わたし残して   出て行った

 

 

 

 

 

床に落ちてた   鍵ひとつ

戻らないこと   教えるわ

愛の暮らしが終わったの

あなた誰かの   ものになる

ひとりこの部屋   広すぎて

あすはわたしも   出て行くわ

寒さ引きずり   出て行くわ

 

 

酒三昧(さけざんまい)

 

 

 

「酒三昧」

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人に馬鹿だと   言われても

怒る気もない   笑うだけ

俺は俺だが   それでいい

日がな一日   酒を呑む

酒  酒  酒を呑む

 

 

 

人はとやかく   うしろ指

それがどうした   しゃらくせえ

俺は俺だが   どうしたか

日がな一日   酒に酔う

酒  酒  酒に酔う

 

 

 

人に迷惑   かけなけりゃ

誰に遠慮が   いるもんか

俺は俺だが   気にもせず

日がな一日   酒が友

酒  酒  酒が友

 

 

 

人の叱言(こごと)は   いらないね

天下泰平   風まかせ   

俺は俺だが   何わるい

日がな一日   酒びたり

酒  酒  酒びたり

 

 

学んだ女

 

 

 

「学んだ女」

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男は懲り懲り(こりごり)   いらないわ

あたしはひとりで   生きていく

振られた数だけ   学んだわ

 

お酒をちょうだい   冷やでいい

屋台で飲むのも   オツなもの

おっとと愚痴など   野暮だわね

 

恋なんて   身体ばかりが   熱くなり

恋なんて   心がわりで   寒くなる

 

 

 

 

 

男の気まぐれ   なおらない

泣いても泣くだけ   辛いだけ

涙の分だけ   学んだわ

 

酔ってもいいでしょ   コップ酒

屋台で飲むのも   オツなもの

おっとと未練は   粋じゃない

 

恋なんて   身体離れりゃ   しらけ

恋なんて   心がわりで   他人顔

 

 

そしてアデュー

 

 

 

「そしてアデュー」

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別れても   友達でいよう

あなたは笑って   そう言った

別れたら   逢いたくはないと

わたしも笑って   そう返す

小雨に煙る   街角で

ふたりは他人に   なっていく

アデュー   慣れ過ぎた関係に   アデュー

アデュー   振り向かず躊躇(ためら)わず   アデュー

 

 

 

 

 

アデュー   長過ぎた関係に   アデュー

アデュー   想い出は残さずに   アデュー