Author Archives: gen

情念の限り

 

 

「情念の限り」

投稿します。

 

 

 

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背骨ギシリと  鳴るほどに

抱いて抱かれる  夜ん中

あんた誰にも  渡さない

爪の先まで  独り占め

愛が炎と  燃えあがる

たぎる情念  狂おしく

嗚呼  あたし  女です

 

 

 

肌が汗ばみ  濡れそぼる

抱いて抱かれる  夜ん中

あんた丸ごと  縛りつけ

声の悶えも  逃がさない

愛に忠誠  賭けたから

恐れ知らずに  まみれあう

嗚呼  あたし  女です

 

 

手紙・・・あなたへ

 

 

 

 

 

「手紙・・・あなたへ」

投稿します。

 

 

 

 

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あなたへ  手紙を書きます

電話じゃなくて  机に向かい

あなたへ  手紙を書きます

今の気持ちを  並べてみます

愛していました  それは嘘じゃない

愛していません  何故かいつからか

縦書の便箋に  青いインクの文字

ときめきが消えていることに  気付いたの

だから  別れて  そして  忘れて

勝手な女だと  罵ればいいわ

 

 

 

 

あなたへ  手紙を出します

白い封筒  切手を貼って

あなたへ  手紙を出します

街のポストに  投函します

夢中で尽くした  それが生き甲斐と

夢中になれない  今の胸のうち

縦書きの便箋に  綴る不慣れな文字

溜め息をついてることに  疲れたの

だから  別れて  そして  忘れて

勝手な女だと  蔑めばいいわ

 

 

無言劇

 

 

 

 

 

「無言劇」

投稿します。

 

 

 

 

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外は雨  細い糸の雨

店に流れる  ショパンの調べ

お客はあなたと  私だけ

厚手のコート  脱ぎもしないで

煙草に火をつけるあなた

私ときたら  冷めたコーヒー

スプーンでかき混ぜ  心は旅立つ

男と女の  別れの場面

どちらが先に  この席たつの

セリフなしの  無言劇だわ

 

 

 

 

外は雨  静かすぎる雨

柱時計は  もうすぐ十時

お客はあなたと  私だけ

あご髭撫でて  何を思うの

煙草の吸殻が山に

溜め息さえも  宙に浮かんで

涙も出ないし  終わりを待つだけ

男と女の  最後の夜は

色褪せすぎて  似合っているわ

目と目そらし  無言劇だわ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手と手

 

 

 

「手と手」 投稿します。

 

 

 

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ささいな言い争い お互いに 素直になれなくて

でも 手と手 繋げば わだかまりは 解けていく

だから みんなで手と手 繋ごう

君がいて 僕がいる 夢の途中で 立ち止まらずに

僕がいて 君がいる 望みは大きく 心健やかに

地球に生まれた 喜び嚙み締め 歌おう 肩寄せて

 

 

 

 

桜の木に寄り添い 語り合う 未来(あした)の素晴らしさ

さあ 手と手 繋げば 誰もすぐに 友達さ

だから みんなで 手と手 繋ごう

朝がきて 夜になる 愛の旋律 奏でてみよう

夜がきて 朝になる 笑顔と勇気を そんな繰り返し

地球は絆で 回っているんだ やさしく 逞しく

 

 

 

 

 

「恋」

投稿します。

 

 

 

 

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雨の中 トレンチコートの 襟を立て

足早に駆ける 地下鉄までの舗道

約束の時間 二十分も過ぎた

きっとあなたは 不安な顔で

佇んでいるだろう 銀座SONYビルの前で

焦る気持ち体全部に出して

人混みの電車をうらむ

早く逢いたい あなたに

 

 

 

 

雨の中 あなたを待たせた もどかしさ

ごめんねと告げて 濡れてる髪に触れる

誰も彼もで 傘の花が咲くね

そしてあなたは なんにも言わず

僕の腕すがりつく 銀座四丁目のあたり

胸に籠る思いあなたに届け

始まったばかりの恋さ

好きだ本気で あなたが

 

 

木っ端微塵

 

 

 

「木っ端微塵」投稿します。

 

 

 

 

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あんなにあなたを 愛したはずなのに

ここまであなたを 嫌いになるなんて

私は私が わからなくなる

男と女の ふたりの暮らし

愛のお城が 崩れていくわ

昨日までもが 木っ端微塵に

 

 

揃いのカップも 枕も歯ブラシも

灰皿スリッパ 捨てるわあすの朝

あなたの匂いの するものみんな

男と女が ピリオドうつの

胸の透き間を 吹きぬき荒ぶ

思いまでもが 木っ端微塵に

 

 

最後のキスさえ かぶりを振っていた

顔さえ声さえ いやなの頑なに

なんにも聞かずに 扉を閉めて

男と女の 別れのシーン

二年と二ヶ月 砕けていくわ

月日までもが 木っ端微塵に

 

 

愛の奴隷

 

 

「愛の奴隷」

投稿します。

 

 

 

 

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膝まづき 今を誓う

なすがまま それが願い

あなたは 自由に夜を 操りながら

冷えたペリエで 喉を潤す

愛してる 愛してる 狂おしく

言葉に出しても 言い尽くせないくらいに

わたしは あなたの

奴隷になりたいの 愛の奴隷に

 

 

 

言いつけを 守り通し

あるがまま ついていくわ

あなたは 変幻自在 嫋やか(たおやか)すぎる

熱い吐息を 闇に紛らせ

愛してる 愛してる ひたすらに

心を全開 さらけ出しても足りない

わたしは あなたの

奴隷を貫くの 愛の奴隷を

 

知らぬ同士

 

投稿します。

 

 

 

 

 

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女に生まれて いいことなんか

ひとつもないわと 愚痴並べたら

俺もそうさと 男が笑う

知らぬ同士が 酒つぎあって

ああ 宵のくち

 

 

 

 

歳は幾つと すぐ聞くけれど

若くはないねと 横向いてみる

あれやこれやの 詮索せずに

酔って騒いで 膝つき合わせ

ああ 夜(よ)が更ける

 

 

 

 

惚れた腫れたは 卒業したわ

しんそこ疲れる 今日この頃に

あんたほんとに いい人だけど

知らぬ同士で バイバイしよう

ああ 夜明け前

 

酒のカラ瓶 転がる部屋で

 

 

 

「酒のカラ瓶 転がる部屋で」投稿します。

 

 

 

 

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酒のカラ瓶 転がる部屋で

別れたアイツの 面影さがす

どうしているのか 寒くはないか

甲斐性ないけど ただ気にかかる

ああ 今夜もこうして ラッパ呑み

 

 

酒のカラ瓶 転がる部屋で

自分が自分に 愛想をつかす

仕事もまるきり やる気はないし

半端な人生 笑うがいいさ

ああ 余計なお世話も ごめんだな

 

 

酒のカラ瓶 転がる部屋で

蒲団にくるまり 孤独を舐める

ふるさと釧路は  だんだん遠く

涙が滲んで 侘しくなるね

ああ 夜更けの土砂降り もっと降れ

 

あゝあたしって

 

 

 

 

 

 

 

「あゝあたしって」 投稿します。

 

 

 

 

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あんたいつもの  朝帰り

シカトするのも  疲れたわ

女だてらに   髪振り乱し

あんたの背中を  叩いてみても

しょせん女は  弱い生きもの

キスのひとつで  許してしまう

節操ないよね  馬鹿っぽいね

あたしって  あゝあたしって

 

 

 

 

あんた惚れぼれ  いい男

浮気癖にも  慣らされた

男らしさを  今すぐみたい

おまえが好きだと  叫んでみせて

だって男は  強い生きもの

熱く抱かれりゃ  崩れてしまう

あんたに一途で  笑っちゃうね

あたしって  あゝあたしって