Author Archives: gen

百円ライター

 

 

「百円ライター」

投稿します。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

お節介な   友達からの電話は   聞きたくなかったわ
あの人が私を   「百円ライター」って   言ってたと
そう   使い捨てだって   意地悪げな告げ口
なんの事だか   わからなかった
信じられない   涙も出ない
悲しいより   悔しくて   心は   キリキリ
馬鹿にしないで   顔も見たくない
あの人   これっきり

 

 

お節介に   親切ぶって続ける   あれこれもういいわ
あの人が私を   「百円ライター」って   呼んでたと
そう   使い捨てだって   耳いじめる告げ口
ひどい仕打ちに   怒りをおぼえ
信じられない   くちびる噛むの
虚しいより   悔しくて   思いが   キリキリ
おあいにく様   二度と会わないわ
あの人   これっきり

 

 

TOKYO TOWN

 

 

 

「TOKYO  TOWN」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

体はひとつに   重なって
蠢きながらの   熱い息
愛してる   狂おしく
交わる時間の   戯れ言葉

 

男と女の   潮が引き
素肌を離せば   無言劇
そそくさと   シャワー浴び
余韻のかけらも   残らない

 

そう   悶えと心が   すれ違う
そう   さっきと今とが   すれ違う
ゆきずり遊戯   それだけ
虚しさ纏って   部屋を出る
夜風もつれない   TOKYO  TOWN

 

 

 

 

 

 

出逢いと別れを   匿って(かくまって)
互いの欲情   掻き立てる
愛してる   たまらなく
くちびる舐めては   目を閉じる

 

男と女の   汗が引き
背中を向けあう   うそ寒さ
躊躇いも   床に投げ
溜め息絡ませ   煙草吸う

 

もう   甘さと強か(したたか)   すれ違う
もう   あなたとわたしが   すれ違う
一夜の遊戯   それまで
儚さ散らせて   片手振る
夜風が冷たい   TOKYO  TOWN

 

 

外は土砂降り雨が降る

 

 

 

「外は土砂降り雨が降る」

投稿します。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

あんなに愛して   くれたのに
突然さよなら   言うなんて
いや   いやなの   信じられない
悪い冗談   そうでしょう
外は土砂降り雨が降る
だからお願い   行かないで
縋る女を   捨てないで   捨てないで

 

 

こんなに愛して   尽くしても
冷たく背中を   向けるのね
だめ   だめなの   信じられない
嘘だ嘘だと   笑ってね
外は土砂降り雨が降る
濡れてしまうわ   ここに居て
弱い女を   抱きしめて   抱きしめて

 

 

 

あなたの背中が

 

 

 

「あなたの背中が」

投稿します。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

薄荷煙草を   揉み消して
軽く頷き   出て行った   あなた・・・
すがることさえ   できなくて
涙堪えて   立ちすくむ   わたし・・・
ああ   終わったみたいね   ふたりの暮らし
二年の月日が   遠くに消える
背中が伝える   もう二度と
ここには戻って   来ないって

 

 

部屋の合鍵   テーブルの
上に残して   出て行った   あなた・・・
止めることさえ   ためらわれ
何も言えずに   立ちすくむ   わたし・・・
ああ   勝手に切られた   ふたりの絆
馴染んだ肌さえ   他人になるの
背中に張り付く   冷たさが
想い出すべてを   置き去りに

 

 

寒いわ・・・

 

 

 

「寒いわ・・・」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

あなたの残り香   この肌いじめる
指先が甘く   疼いて痺れる
こんなにあなたを   愛しているのに
わたしを置き去り   誰かのもとへと
ああ   飽きられたのね   そして棄てられて
秋から冬へ   季節は移り
心の隙間   風が吹く
寒いわ・・・あなた・・・あなた・・・

 

 

 

鏡に向かって   口紅ひいても
唇がやつれ   震えるばかりよ
こんなにあなたを   愛しているのに
わたしに冷たく   さよなら告げたの
ああ   嫌われたのね   そして棄てられて
倖せだった   季節は過ぎて
心の隙間   もがくだけ
寒いわ・・・あなた・・・あなた・・・

 

 

しんしん夜ん中

 

 

 

「しんしん夜ん中」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

窓の満月   眺めては
ひとり手酌で   酒を飲む
思い出すのは   二年前
何も言わずに   出て行った
あいつ   あいつ   何処にいるのやら
俺は今でも   待っている
ああ   しんしん夜ん中

 

 

 

いつか侘しさ   癖になり
ひとり溜め息   ついてみる
煙草ふかせば   煙まで
ゼロの輪っかで   消えちまう
あいつ   あいつ   未練ばかりだが
俺を忘れて   しまったか
ああ   しんしん夜ん中

 

 

 

少し寒さが   沁みてくる
ひとり枕を   抱いて寝る
二度と戻って   来ないのか
痩せた肩先   気にかかる
あいつ   あいつ   誰かいるのやら
俺に愛想が   つきたのか
ああ   しんしん夜ん中

 

 

晩夏

 

 

 

「晩夏」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

眠れぬ夜が   癖になり
冷や酒ついで   飲んでます
あなた   何処に行ったの   私を置いて
あなた   何も告げずに   あれから三月(みつき)
季節は晩夏   夜ん中
残り香と   思い出を
あなたの代わりに   抱きしめて
ひとり泣いてる   淋しい女

 

 

汗ばむ肌が   うとましい
手ぬぐい首に   あててみる
あなた   誰かいるのね   わたしを捨てて
あなた   何をしてるの   あれから三月(みつき)
季節は晩夏   夜ん中
残り香と   思い出が
あなたは居ないと   教えてる
窓の暗闇   淋しい女

 

 

ゆきずり午前2時

 

 

 

「ゆきずり午前2時」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 
「愛してる」と   言ったあなたの声が
耳の奥に   まだ残ってうごめく
肌の火照りもまだ   体全部に
余韻があるのに   そそくさ立ち去る   顔も見ずに
なんてことなの   悲しすぎるわ
なんてことなの   惨めなだけね
ただのゆきずり   バカな私
ああ・・・外は雨が降るわ   午前2時

 

 

 
「愛してる」が   床にこぼれたままで
行方なくし   ただ一夜の戯れ
肌が離れたあと   すぐにコートを
煙草に火をつけ   無言で立ち去る   うしろ姿
なんてことなの   虚しすぎるわ
なんてことなの   くやしさ沁みる
ただのゆきずり   学ばないの
ああ・・・窓を雨が濡らす   午前2時

 

 

闇夜にジュテーム

 

 

 

「暗闇にジュテーム」

投稿します。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

男と女   くちづけ交わし
蕩けていくわ   真夜中過ぎに
ジュテーム   ジュテーム   もっと   やさしく
ジュテーム   ジュテーム   もっと   激しく
そして   暗闇に   愛のしずくが   溢れて狂おしく
四方を壁に   囲まれながら
声まで甘く   指先舐める

 

 

 

男と女   渇いた喉が
欲しがるペリエ   真夜中過ぎに
ジュテーム   ジュテーム   うんと   そそって
ジュテーム   ジュテーム   うんと   淫らに
そして   暗闇に   愛のしずくが   蠢き切なげに
ムスクの香り   包まれながら
吐息を漏らし   シーツを掴む

 

 

女なんです私

 

 

 

「女なんです私」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

体が他人に   なったなら
気持ちも他人に   なるものね
あなたに抱かれた   この肌も
手付かずじまいの   四年半
ああ   夜がくるたび   切なくて
夜の長さに   爪を噛む
女なんです私   今も
もう・・・もう   別れます

 

 

体があなたを   求めても
口には出せずに   身を焦がす
愛していたって   この肌を
愛されないのが   つらすぎる
ああ   夜がくるたび   目を閉じる
夜のしじまで   乳房揉む
女なんです私   今も
そう・・・そう   さようなら