作詞

昭和エレジー

 

 

「昭和エレジー」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

夜に咲くのは  酒場花

あたし三十路の  女です

派手な口紅  強く引き

そう  お客を相手に  お酒つぐ

つくり笑いが  痛いわね

 

 

 

針を上手に  落としたわ

丸いレコード  蓄音器

あたしジルバを  踊るわね

ほら  お尻のスゥイング  慣れたもの

少し無理して  ペチコート

 

 

 

故郷(くに)は何処かと  聞かれても

あたし東京  生まれなの

惚れた男は  いるかって

あら  いたならいいねと  煙草すう

とんだ身の上  話だわ

 

 

 

愚痴や涙は  柄じゃない

だけど侘しい  六畳間

ひとり寝床は  寒いから

また  籾殻枕(もみがらまくら)  抱きしめる

秋の夜長の  せいかしら

 

 

作詞

酷い仕打ちに

 

 

「酷い仕打ちに」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

あゝあなたを忘れようとしてるのに

涙が  涙が  邪魔をする

 

 

おまえに飽きたと  言葉投げ

あなたは冷たく  背を向けた

愛して尽くした  五年間

信じていたのに  酷い人

紙屑みたいに  捨てられた

 

 

 

おまえの顔など  見たくない

あなたはさらりと  身をかわす

想い出すべてを  砕くのね

ひとりの気ままさ  選ぶさと

容易くわたしは  捨てられた

 

 

あゝあなたを忘れようとしてるのに

涙が  涙が  邪魔をする

 

 

作詞

星に願いを

 

 

「星に願いを」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

乙女チックと  言われても

恋がしたいの  とびきりの

華麗ヒロイン  憧れる

ちょっと奥手の  わたしです

 

 

 

甘い言葉を  聞かせてね

溶けるくらいに  抱きしめて

薔薇の香りの  ロマンスを

だけど恋愛  未経験

 

 

 

恋に恋する  いつまでも

キスのひとつも  知らないの

未知の扉を  開けたいわ

映画みたいに  酔いしれて

 

 

 

そうね愛する  人もなく

寄ってくる人  見当たらず

夢を叶えて  ほしいから

星に願いを  託してる

 

 

作詞

諦めきれなくて

 

 

「諦めきれなくて」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

終わった恋など  忘れなと

誰もがとやかく  言うけれど

忘れることなど  できないわ

あなたの写真を  額に入れ

今でも飾って  眺めてる

ねえ  嘘と思うのなら

あなた   私の部屋を    ノックして

 

 

 

どれほど好きでも  飽きられて

冷たい目をして  ドア閉めた

名前を呼んでも  叫んでも

あなたに届きは  しないわね

それでも足音  待っている

ねえ  嘘と思うのなら

あなた   いつでも部屋を    ノックして

 

 

作詞

あなたに移り気されたから

 

 

「あなたに移り気されたから」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

ふたりで暮らした  アパートで

あなたは誰かと  暮らすのね

三年余りが  みんな泡

恨んで泣いても  戻らない

あなたに移り気されたから

 

 

 

いつしか優しさ  薄くなり

あなたがだんだん  遠くなる

不安がどうやら  現実に

どんなに好きでも  捨てられた

あなたに移り気されたから

 

 

 

自分を宥める  やるせなさ

あなたの身体は  人のもの

邪魔するつもりは  ないけれど

嫉妬をおぼえる  夜もある

あなたに移り気されたから

 

 

作詞

赤羽の夜

 

 

「赤羽の夜」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

馴染みの酒場は  閑古鳥

お客はあんたと  俺だけさ

名前も知らない  仲だけど

何かの縁だな  飲み友に

ああ  赤羽の夜

 

 

 

夜更けて随分  冷えるから

ぐびっと煽ろう  燗の酒

有線放送  流れてる

切々歌うは  八代亜紀

ああ  赤羽の夜

 

 

 

今夜はほんとに  良かったぜ

楽しい時間を  ありがとう

そろそろ終電  急がなきゃ

次回も会えたら  また飲もう

ああ  赤羽の夜

 

 

作詞

Woman of flame (炎の女)

 

 

「Woman of flame (炎の女)」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

あなたの匂いが  わたしの身体を  駆けめぐる

抱かれる前から  悶えてめまいを  おぼえてる

ああ  見た目を愛したわけじゃない

ああ  纏った色香でイチコロに

そんな目をして  見ないでください

わたし  Woman of flame

卑猥な女と  云わないで

 

 

 

あなたの吐息が  わたしの気持ちに  火をつける

抱かれるそのたび  狂って乱れて  燃えあがる

ああ  一から十まで好みなの

ああ   見ているだけでも蕩けそう

そんな目をして  見ないでください

わたし  Woman of flame

淫らな女と  呼ばないで

 

 

作詞

泣けてくるぜ

 

 

「泣けてくるぜ」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

夜を濡らして  別れを濡らし

雨が降るから  寂しさ誘う

惚れていたのは  俺だけなのか

あいつあっさり  背中を向けた

泣けてくるぜ

 

 

 

二年足らずの  付き合いだった

思い出すのさ  笑った日々を

それも色褪せ  儚いものに

あいつ誰かに  移り気したか

泣けてくるぜ

 

 

 

こんな女々しさ  いただけないね

だけど許しな  最後だこれで

(へこ)む自分が  イヤにもなるが

あいつ容易(たやす)  情愛消した

泣けてくるぜ

 

 

作詞

今宵は男と女に

 

 

「今宵は男と女に」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

手酌でお酒を  飲んでいる

天井見つめて  なに思う

朴訥(ぼくとつ)絵にした  その人の

上から下まで  気にかかる

わたし  すっかり  惚れました

あなた  構って  くれますか

暗い酒場の  カウンター

男と女になりたくて

 

 

 

煙草を咥えて  話しだす

抑えた声さえ  色っぽい

渋目の横顔  焼けた肌

一から十まで  男前

わたし  すっかり  (とりこ)です

あなた  誘って  くれますか

暗い酒場の  出逢いなの

男と女になれますか

 

 

作詞

これってさあ

 

 

「これってさあ」

投稿します。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

夜風が冷たい  街の中

あなたの言葉が  突き刺さる

おまえに飽きたと  告げられて

紙屑みたいに  捨てるのね

わたしの心は  グショグショに

なんにも言えずに  立ち尽くす

これって  お別れなのかな  これってさあ

 

 

 

終電間近を  気にしてる

あなたの気持ちは  ここにない

おまえは俺には  合わないと

容易く絆を  ほどくのね

わたしは涙で  グショグショに

縋れもしないで  うろたえる

これって  お別れなのかな  これってさあ