作詞

男のエレジー

 

 

「男のエレジー」

投稿します。

 

 

 

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ひとり今夜も  コップ酒

肴なんかは  なくていい

しけた六畳  一間だよ

古い演歌が  ラジオから

低く流れる  夜ん中

 

 

 

窓の外には  細い雨

少し温みが  欲しくなる

歳をとったか  この俺も

吐いた溜息  寂しいね

無精髭撫で  苦笑う

 

 

 

煙草ふかして  何思う

頼りなさげな  薄煙り

少し酩酊  したようだ

さてと寝るかな  枕抱き

せめていい夢  みせとくれ

 

 

作詞

こんな、夜には

 

 

「こんな、夜には」

投稿します。

 

 

 

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夜が静かに   おりてきた

部屋のあかりを   つけてみる

誰もいないわ   この部屋に

あの日あなたは   出て行った

そう   別れの淋しさ   ひしひしと

この胸締めつけ   痛くなる

こんな、夜には   お酒を涙で   薄めて飲むの

想い出相手に   グラスを傾(かし)

 

 

 

雨がいつしか   窓濡らす

それをぼんやり   眺めてる

誰もいないわ   ひとりきり

私あなたに   飽きられた

もう   二度とは戻って   来ないのね

逢えない逢いたい   身を責める

こんな、夜には   お酒に辛さを   浮かべて飲むの

酔ったら少しは   眠れるかしら

 

 

作詞

日曜日の午後のひととき

 

 

「日曜日の午後のひととき」

投稿します。

 

 

 

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木綿のTシャツ  ザックリと

喉もと鳴らして  ミルク飲む

そんなあなた  可愛い!

愛なのね  あなたを見ていて  感じるの

ねえ  ラジオはボサノバ  流れてる

ちょっと戯(おど)けて  踊りましょうか

日曜日の午後のひととき

 

 

 

寝癖の髪の毛  手で押さえ

「チェッ」と唇  とがらせる

そんなあなた  可愛い!

愛なのね  あなたとこうして  いるだけで

ねえ  差し込む陽射しが  まぶしいわ

ふっと口づけ  ふたり交わすの

日曜日の午後のひととき

 

 

作詞

捨てられたのかしら

 

 

「捨てられたのかしら」

投稿します。

 

 

 

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遠くに燃えてる  漁火が

未練な心に  沁みてくる

あの人どうして  いるかしら

なんにも告げずに  出て行った

縋れぬ何かを  感じたの

不安な思いで  崩れそう

わたし  捨てられたのかしら

捨てられたのかしら  

 

 

 

ひとりの夜更けは  長すぎて

溜め息ばかりが  癖になる

あの人恋しと  また涙

わたしを残して  もう二年

便りのひとつも  ないままよ

待つ身の辛さに  (くじ)けそう

わたし  捨てられたのかしら

捨てられたのかしら  

 

 

作詞

肌寒し

 

 

「肌寒し」

投稿します。

 

 

 

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ひとりぼっちに   慣れすぎて

恋をするのが   臆病に

あたしどうにも   お馬鹿さん

惚れた男は   いるけれど

何もできずに   爪を噛む

ああ   小雨   路地裏   肌寒し

 

 

 

ひとりぼっちは   淋しくて

お酒ばかりを   飲んでいる

あたし根っから   意気地なし

惚れた男に   抱かれたい

何も言えずに   すすり泣く

ああ   夜更け   暗闇   肌寒し

 

 

 

ひとりぼっちは   いやだよと

心濡らして   苦笑い

あたしどこまで   いじけてる

惚れた男が   いるのにさ

何も進めず   片恋慕

ああ   ひとつ   溜め息   肌寒し

 

 

作詞

あんたの匂いに酔いたくて

 

 

「あんたの匂いに酔いたくて」

投稿します。

 

 

 

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曇り硝子に   逢いたいと

指で書いては   すぐに消す

あんたどうして   いるかしら

あたしは   心がわりに   泣いてます

  お酒   遊び   移り気   どれも憎めない

馬鹿ね   今でも  あゝ

あんたの匂いに酔いたくて

 

 

 

雨のしずくを   数えては

ひとつ溜め息   淋しくて

あんた今頃   誰といる

あたしは   心がわりに   泣いてます

  お酒   遊び   移り気   どれも懐かしむ

馬鹿ね   今でも   あゝ

あんたの匂いに酔いたくて

 

 

作詞

苛(いじ)めないで・・・

 

 

「苛めないで・・・」

投稿します。

 

 

 

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また夜が   長い夜が   この部屋   忍び込む
訳もなく   長い夜が   眠りの   邪魔をする
あなたに嫌われ   あなたに避けられ
お酒の空き瓶   日ごとに増えてる
諦めきれない   真夜中一時
誰と眠るの   あなたのベッド
ジェラシーあおる   夜が憎いの
夜 夜 夜   苛めないで・・・

 

 

 

そう夜に   暗い夜に   この部屋   覆(おお)われる
音もなく   暗い夜に   目かくし   されるよう
あなたに飽きられ   あなたに棄てられ
吸えない煙草を   いつしかおぼえる
涙に噎せてる   真夜中三時
ひとり慰め   冷たいベッド
想い出運ぶ   夜が憎いの
夜 夜 夜   苛めないで・・・

 

 

作詞

何をするにも

 

 

「何をするにも」

投稿します。

 

 

 

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揃いのマグカップ  紅茶はダージリン

時計の針は  午後3時

窓辺の日差しを  浴びながら

軽めのボサノバ  聴いている

のどかね  キスをしましょうか

照れないで・・・

何をするにも  一緒のふたり

 

 

 

煙草を燻らせて  煙を追っている

あなたの背中  凭れたい

窓辺の鉢植え  チューリップ

心が癒され  微笑むの

しあわせ  キスをしましょうか

ねえあなた・・・

何をするにも  一緒のふたり

 

 

作詞

ずっと、このまま

 

 

「ずっと、このまま」

投稿します。   

 

 

 

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あなたに抱かれて   悦び(よろこび)知った

素肌が色づき   震えるうなじ

汗のしずくを舐める唇

こうして   ひとつに溶ける

ああ   二十四時間   あなたが欲しい

ずっと、このまま   離さないで

男と女   あなたとわたし   いいでしょう

 

 

 

あなたに抱かれて   愛しさおぼえ

髪まで爪まで   疼いたこの身

汗の匂いに噎せて酔いしれ

こうして  ひとつに溶ける

ああ   息も絶え絶え   あなたをもっと

ずっと、このまま   離さないで

男と女   あなたとわたし   いいでしょう

 

 

作詞

逢えなくなって

 

 

「逢えなくなって」

投稿します。

 

 

 

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あなたと別れ   ひと月過ぎた

逢えなくなって   気づいたみたい

この淋しさを   この切なさを

癒せる人は   あなただけだと思うの

夜がくるたび   お酒にすがる

ああ   戻ってきて   も一度ここに

あなた好みの   女になるから

 

 

 

あなたが去って   あれからひとり

逢えない辛さ   おぼえたみたい

この苦しみを   この虚しさを

癒せる人は   あなただけだと思うの

夜の長さを   恨んでいるわ

ああ   戻ってきて   も一度ここに

あなた好みの   女になるから