作詞

身の上話

 

 

 

「身の上話」投稿します。

 

 

 

 

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小雨がしょぼつく こんな夜

身の上話を 聞いとくれ

酒場で会ったも 縁でしょう

あたしが一杯 奢るから

 

 

産まれは津軽の 北育ち

十五でふる里 あとにして

降り立つ東京 上野駅

訛りが気になる お下げ髪

 

 

飯でも食おうと 言い寄られ

寂しさまじりの 夏の午後

名前も知らない おじさんに

大事な操を あげました

 

 

いくつか職場を 変えながら

夜飛ぶ蝶々に なりました

お酒と煙草と 涙ぐせ

嘘まで覚えた ネオン街

 

 

女の幸せ 欲しくって

結婚なんかに 憧れた

すがれる男も いないけど

純白ドレスは 夢の夢

 

 

今年で四十路の 誕生日

津軽のふる里 懐かしむ

戻りたいけど 戻れない

無邪気に遊んだ あの頃に

 

 

作詞

何処にいるのか あのひとは

 

 

 

「何処にいるのか あのひとは」 投稿します。

 

 

 

 

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逢いたい恋しい 堪らなく

女心は 辛すぎる

何処にいるのか あのひとは

今日も こうして 探すのに

 

 

やさしい言葉も 貰えずに

尽くすことだけ おぼえてた

何処にいるのか あのひとは

そし て 寝床で また涙

 

 

薄情男は 忘れなと

みんなたやすく いうけれど

何処にいるのか あのひとは

わたし 夜毎に 待ちわびる

 

 

あれから二年が 過ぎたけど

便りひとつも ありゃしない

何処にいるのか あのひとは

誰と 今では 暮らすのか

 

 

うなじの火照りで 眠れない

折れるくらいに 抱きしめて

何処にいるのか あのひとは

夜に   この身を   いじめられ

 

 

 

作詞

横浜・半端もん

 

 

「横浜・半端もん」

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春一番に 誘われて

伊勢佐木あたりを フラつけば

むかしむかしを 思い出す

アイツどうして いるのやら

嫁にいったか 幸せか

「あいたいなー」

 

 

 

街の灯りが うとましい

マリンタワーに 目を投げりゃ

むかしむかしが 遠ざかる

俺はいつしか 横浜の

半端もんかよ ろくでなし

「なさけねえー」

 

 

 

夜が静かに 更けていく

野毛の酒場が 俺の庭

むかしむかしは ないんだよ

やけに今夜は 侘しくて

酒にすがって 男泣き

「さみしいぜー」

 

 

 

作詞

屋台の女

 

 

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三日と空けずに 飲みにくる

馴染みのあんたが 気にかかる

照れ屋で無口な ひとだけど

言っておくれ 今夜こそ

おまえが好きだと 欲しいぞと

 

 

 

熱燗とっくり カラにして

首すじほんのり 赤くする

やさしい目をした 意気地なし

抱いてごらん 男なら

屋台の女を 思い切り

 

 

 

夜風に提灯 揺れている

おでんを肴に 手酌酒

不器用寡黙な ひとだから

奮いたちな ためらわず

あたしの一生 あげるから

 

 

作詞

片恋慕

 

 

 

「片恋慕」投稿します。

 

 

 

 

 

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欲しい 好きなの あのひとが

思いこがれて 半年が

告げることさえ できなくて

お酒にすがって 泣くばかり

ああ 泣くばかり

 

 

 

命 命を あのひとに

かけてみたいの 女です

だけど届かぬ 片恋慕

切なさ辛さが 渦を巻く

ああ 渦を巻く

 

 

 

どうか お願い あのひとの

胸に抱かれて 眠らせて

しょせん儚い 願い事

夜更けの寝床は 冷たくて

ああ 冷たくて

 

作詞

最後の逢瀬

 

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襟足 ほつれ毛 宿浴衣

肩にこぼれる 湯の香り

これが最後の 最後の逢瀬

俺の小指を だまって噛んで

泣いているのか ああ つらすぎる

男の身勝手 責めもせず

君の優しさ いじらしさ

不倫の結末   涙で滲む

酷い結末    許しておくれ

 

 

 

 

淋しさ堪えて 薄化粧

河のほとりを 歩こうか

これが最後の 最後の逢瀬

宿の番傘 寄り添いながら

交わす口づけ ああ 頬蒸らす

いい奴みつけて 暮らしなね

君の幸せ 祈るだけ

不倫のつぐない 切なさあおる

罪なことだね 恨んでおくれ

 

 

作詞

流れ者

 

 

「流れ者」投稿します。

 

 

 

 

 

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俺は東京 流れ者

そして 新宿 池袋

派手なネオンに 背(せ)をむけて

暗い路地裏 紛れ込む

誰も構っちゃ くれないが

たわけた男と 苦笑い

 

 

俺は東京 流れ者

そして 赤坂 六本木

夜の盛り場 ひとまわり

夢もなければ 金もない

欲もなければ   意地もない

ないないづくしの 馬鹿野郎

 

 

俺は東京 流れ者

そして 新橋 汐留と

しゃれた居酒屋 通り過ぎ

コップ酒する 高架下

明日は明日の 風が吹く

どうにかなるさと 千鳥足

 

作詞

女郎花  その七  壁心中

 

壁があたしを 通せんぼ

前から横から うしろから

火鉢の炭も 灰になり

骨身に沁みる すきま風

 

 

 

鏡にむかい 眉を描く

気がつきゃ驚く 厚化粧

縋りつくよに もがいても

お払い箱では 仕様がない

 

 

 

壁があたしを 追いつめる

前から横から うしろから

欠けた茶碗に 酒を酌み

酔いの手前で 膝を抱く

 

 

 

この世に生まれて 不幸せ

死ぬのを指折り 待つだけか

地獄極楽 あるのなら

せめてあの世は 極楽へ

作詞

女郎花  その六  袖ひく女

 

あたし幾つに なったやら

客が遠のきゃ 役立たず

廓もいつしか 追い出され

道行く人の 袖をひく

 

 

 

木枯らし吹けば 顔覆い

雪の降る日は 破れ傘

寄っておくれよ 四畳半

寝物語も いいものよ

 

 

 

簾がくれに 立ちんぼう

誰もかれもが 逃げて行く

冷えた体を 温めて

おまけにいい夢 みせるから

 

 

作詞

女郎花  その五  挽カラス

 

カラスが今日も 鳴いている

ゆうべはお美津が 死んだけど

誰かを呼んで いるのかい

 

 

女郎が死んだら それっきり

線香一本 もらえない

邪険にされて 土の中

 

 

お涼にお泰も 苦し咳

それでも鞭打ち 客をとる

なんの因果か 床上手

 

 

カラスが今日も 鳴いている

あっちへお行きと 石投げりゃ

女郎の傍が いいと鳴く