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女の哀れさ

 

 

「女の哀れさ」

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忘れることが  できなくて

今夜もひとり  お酒飲む

あなた  あなた  あなたがすべて

飽きられ疎まれ  捨てられたのに

ああ  未練ひきずる  女の哀れさ

 

 

 

煙草を咥え  煙り追う

ゆっくり舞って  消えていく

あなた  あなた  あなたが欲しい

残り香探して  虚ろに耐える

ああ  未練抱える  女の哀れさ

 

 

 

布団に潜り  思うのは

抱かれた温み  優しさよ

あなた  あなた  あなたが好きよ

冷たい言葉で  逃げられたのに

ああ  未練拭えぬ  女の哀れさ

 

 

泣くはずないじゃない

 

 

「泣くはずないじゃない」

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どこでもいいわ  手頃な部屋を  借りたいの

荷物は何もない

ふたりの暮らし  ピリオドうって  出直すわ

想い出みんな捨て

あなたはあの部屋で  誰と住むのかしら

わたしはあの部屋を  二度と開けはしない

心がわりをされて  辛いけど

泣かない、泣かないわ  泣くはずないじゃない

 

 

 

 

あなたはあの部屋で  誰と住むのかしら

わたしはあの部屋に  別れ告げてきたの

心がわりをされて  悔しくて

泣かない、泣かないわ  泣くはずないじゃない

 

 

嘘つきブルース

 

 

「嘘つきブルース」

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おまえだけだと  言いながら

浮気ばかりの  繰り返し

夜になったら  めかしこみ

酒場盛り場  恋ごっこ

あゝ嘘つきブルース

 

 

 

そしていつもの  朝帰り

なおらないのに  腹がたつ

甘い匂いを  持ち帰り

ちょいと飲み過ぎ  疲れたと

あゝ嘘つきブルース

 

 

 

女色々  いるけれど

誰もおまえに  敵わない

よくもヌケヌケ  口にして

惚れた弱みで  許してる

あゝ嘘つきブルース

 

 

恋花火

 

 

「恋花火」

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鮮やかに華やかに   花火が空を彩る

君だけにこの想い   伝わることを願ってる

LOVE YOU   浴衣のうなじが なんともそそるね

お茶目にはしゃいだ 笑顔がまぶしい

LOVE  YOU   勇気をはらって 告白したけど

君には彼氏が 彼氏がいたんだ

パッと咲き パッと散る花火   儚くしぼんだ   胸の内

僕の片思い 友達から進めない

 

 

 

喧騒が過ぎてゆく   花火のあとは淋しい

君だけが好きだった   今年の夏のメランコリー

LOVE YOU   素足に黄色の 鼻緒が可愛い

俯きかげんに ごめんと言われた

LOVE YOU   勇気をはらって 告白したのに

結果は振られて 振られてしまった

パッと咲き パッと散る花火   不発に終わった   恋花火

僕の片思い 友達から進めない

 

 

駅裏のブルース

 

 

「駅裏のブルース」

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ひとりあてなく  駅裏を

灯り探して  夜ん中

縄の暖簾の  居酒屋は

古い演歌が  流れてる

あゝここで一杯  酔うもよし

それとも帰って  寝るもよし

駅裏のブルース

 

 

 

人もまばらな  駅裏で

連む相手も  いやしない

バーの看板  目で追って

ドアを開けたい  大人だろ

あゝ寄ってみたいと  思っても

それさえできずの  意気地なし

駅裏のブルース

 

 

そう、逃げられたのに

 

 

「そう、逃げられたのに」

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心の傷みに  耐えながら

今夜もひとりで  お酒飲む

酔ったら尚更  辛いのに

不憫な女ね  このわたし

ああ  あなたの移り気  悲しくて

恨むそばから  まだ未練

逃げられたのに  そう、逃げられたのに

 

 

心の寒さに  震えても

温もりひとつも  貰えない

布団に潜って  寝返れば

微かな残り香  探してる

ああ  あなたの仕打ちが  悲しくて

恨むそばから  欲しがるの

逃げられたのに  そう、逃げられたのに

 

 

屋台でふたり酒

 

 

「屋台でふたり酒」

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苦労ばかりの   毎日だけど

愚痴や泣きごと   こぼしはしない

そんなおまえに   愛しさ募る

せめて今夜は   屋台で飲もう

ああ   ふたり酒だね   肩寄せ座り

 

 

北のふるさと   ご無沙汰続き

親父おふくろ   待ってるだろう

たまにゃ帰るか   おまえを連れて

フッとはにかみ   耳まで赤い

ああ   ふたり酒だね   差されつ差しつ

 

 

着物一枚   買ってもやれず

古いアパート   六畳一間

いつか叶える   花嫁姿

こんな俺だが   よろしく頼む

ああ   ふたり酒だね   夜空に星が

 

 

路地裏スナックで

 

 

「路地裏スナックで」

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ドアを開ければ  有線で

五木ひろしの  演歌節

椅子が五席の  狭い酒場(みせ)

さあさ飲もうぜ  瓶ビール

 

 

煙草ゆっくり  蒸しては

煙り追いかけ  ご機嫌さ

どうぞよろしく  乾杯を

馴染みばかりの  顔と顔

 

 

胸の悩みは  捨てちまえ

誰もおんなじ  寂しがり

ママに惚れてる  客ばかり

熱い情(じょう)には  ホッとする

 

 

ここは路地裏  レトロだな

少し酔ったか  千鳥足

夜も十二時  回ったか

さてと終電  遅れるな

 

 

あゝぶるーす

 

 

「あゝぶるーす」

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口紅ひいては  溜め息を

淋しい女が  ここに居る

あなた  あなたに疎まれて

わたし  わたしは塞ぎ込む

夜が泣いてる  あゝぶるーす

 

 

 

小窓を濡らして  冬の雨

身体も心も  震えます

あなた  あなたの移り気を

わたし  わたしは恨んでる

夜が泣いてる  あゝぶるーす

 

 

 

枕を抱き寄せ  朝を待つ

眠れぬ月日は   辛すぎる

あなた  あなたに捨てられて

わたし  わたしは崩れそう

夜が泣いてる  あゝぶるーす

 

 

オットッと

 

 

「オットッと」

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夜風サラリと  頬なでて

初夏の訪れ  教えるね

帯をいなせに  締めつけた

あんた飛び切り  伊達男(だておとこ)

そっと寄り添い  くちづけを

惚れて候  粋な浅草  オットッと

ほんに  ほんに  恋模様

 

 

 

ここで一杯  ()りましょう

古い居酒屋  オツなもの

仕草ひとつも  サマになる

あんた滅法  色男

差しつ差されつ  いい調子

酔って候  ふたり浅草  オットッと

ほんに  ほんに  恋模様