Author Archives: gen

訳のありそな男と女

 

 

 

「訳のありそな男と女」

投稿します。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

女の背中は   痩せぎすで
脆(もろ)くて儚さ   見え隠れ
男の背中は   歴史あり
哀愁漂う   色がある
雨 雨 雨の路地裏   傘もなく
酒場探して   雨やどり
谷中 千駄木 根津あたり
訳のありそな男と女

 

 

 

女の横顔   泣きぼくろ
ほつれ毛おくれ毛   気にかかる
男の横顔   無精ひげ
涼しい眼もとに   影がある
夜 夜 夜に濡れてる   縄のれん
何も語らず   酒を飲む
谷中 千駄木 根津あたり
訳のありそな男と女

 

 

あんたを振るなんて・・・

 

 

 

「あんたを振るなんて・・・」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

脛(すね)に傷もつ   あんたのことが
気にもなるの   あたしは女
なんで別れた   悔やんでばかり
ごめんね   あんた   馬鹿だわ   あたし
あんたを振るなんて・・・
こんな雨降る   冷たい夜は
逢いたい   逢いたい   ここへ来て
今夜もどこかで   飲んでるかしら

 

 

 

 

口は重いが   情には脆(もろ)い
思い出すの   あんたのことを
なんで別れた   考えなしに
ごめんね   あんた   駄目だわ   あたし
あんたを振るなんて・・・
こんな真夜中   ひとりの布団
欲しくて   欲しくて   たまらない
今夜もどこかで   酔ってるかしら

 

 

やるせなさブルース

 

 

 

「やるせなさブルース」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

なんとも淋しい   塊(かたまり)が
この胸住み着き   離れない
いつまでお前と   一緒かい
そろそろ引っ越し   しておくれ

 

 

だれにも幸せ   あるのなら
少しでいいから   欲しいよね
煙草をふかして   なに思う
ひとりの寝床に   ぬくもりを

 

 

どこまで侘びしさ   つきまとう
オサラバしたいね   しつこいぞ
春には桜も   咲くけれど
俺には万年   冬模様

 

 

居酒屋夜ん中

 

 

 

「居酒屋夜ん中」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・…

 

 

 

 

 

ひとのぬくもり   恋しがる
そんな切ない   夜ん中
ひとり手酌で   酒を飲む
銚子三本   カラにして
疲れ忘れて   酔うもよし

 

 

 

古い演歌が   流れてる
暖簾居酒屋   夜ん中
惚れた相手も   いないけど
別れメロディー   泣かせるね
今日も一日   過ぎていく

 

 

 

馴染みばかりの   顔がある
軽い会釈で   夜ん中
話なんかは   しないけど
誰もほんとは   寂しがり
さてと帰るか   千鳥足

 

 

そう思う

 

 

「そう思う」

投稿します。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

切なさ脱ぎ捨て   抱きあえば
ひと夜の悦楽  それでいい
男と女も   深くない
ああ   ゆきずりだけの   恋なんて
そんなもんだね   どうにもならぬ
淋しさが   虚しさに   かわるだけ
煙草をふかし   そう思う

 

 

 

ふたつの身体が   抱きあえば
どうにか火照(ほて)りが   おさまるね
男と女も   心得る
ああ   戯れだけの   恋なんて
そんなもんだね   他には何も
淋しさが   儚さに   かわるだけ
くちびる噛んで   そう思う

 

 

抜け殻の夜

 

 

 

「抜け殻の夜」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

寒い寒い   抜け殻だもの
抱いて欲しいの   ぬくもり欲しい
無理なことだわ   あのひと居ない
わたしひとりの   六畳一間
ああ   ぽろぽろポロリ   涙をこぼす
憐れな女   捨てられ女
あのひとの心がわり   恨めもせずに

 

 

 

痛い痛い   淋しさ沁みて
甘えさせてね   やさしさ強請(ねだ)り
馬鹿なことだわ   あのひと居ない
わたしこうして   鏡と話す
ああ   ゆらゆらユラリ   溜め息揺れる
惨めな女   捨てられ女
あのひとの残り香さえ   いつしか消えて

 

こっちこい

 

 

 

「こっちこい」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

こんな夜更けに   ひとりきり
場末酒場で   手酌酒
邪魔をする気は   ないけれど
少し気になる   薄い肩
俺でよければ   こっちこい

 

 

 

目もと乾いた   女だね
涙すべてを   捨てたのか
何があったか   知らないが
辛い過去など   忘れてさ
俺でよければ   こっちこい

 

 

 

雨が降り出す   零時前
傘がないわと   苦笑う
そうか止むまで   お銚子を
差しつ差されつ   するも良し
俺でよければ   こっちこい

 

 

ジャジャ馬

 

 

 

「ジャジャ馬」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

ほんとは私   我が儘な
女でいたい   はずなのに
あなたの前で   しおらしく
振る舞うことに   疲れたわ
ああ   無理してた   こんな恋
長くは続く   はずがない
惚れてはいても   限界ね
ジャジャ馬なの   生まれつき

 

 

 

どうにも私   気まぐれが
肌身について   隠せない
あなたの前で   おとなしく
振る舞うことも   おざなりに
ああ   我慢した   こんな恋
もともと実る   はずがない
惚れても所詮(しょせん)   あぶく玉
ジャジャ馬なの   根っからの

 

 

女なんだね、あたしって

 

 

 

「女なんだね、あたしって」

投稿します。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

ひとりの布団は   寒すぎて
あんたのぬくもり   欲しくなる
恋しい   恋しい
別れたあんたが   恋しい
ああ   時計の針は   午前二時
寝返りばかりで   眠れない
女なんだね、あたしって
いつか乳房に   手を這わす

 

 

 

ひとりのこの部屋   何もない
あんたの残り香   消えていた
逢いたい   逢いたい
別れたあんたに   逢いたい
ああ   窓には雨が   降りそそぎ
眠れぬ夜更けを   辛くする
女なんだね、あたしって
吐息溜め息   漏らしてる

 

 

別れるわ泣かないで

 

 

 

「別れるわ泣かないで」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

背広についた   移り香が
別れの合図   知らせてる
言い訳なんて   言わないで
余計に胸が   痛むから
ああ   三年前の   やさしさが
ああ   誰かのものに   なっただけ
恋なんて   そんなもの
別れるわ泣かないで

 

 

 

幾度も時計   気にしては
最後の言葉   探してる
いいから何も   言わなくて
私はひとり   去っていく
ああ   見慣れた顔も   見納めね
ああ   誰かのものに   なっただけ
愛なんて   こんなもの
別れるわ泣かないで