束の間の夢

 

 

 

「束の間の夢」

投稿します。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

急な夕立   軒下逃げりゃ
傘をさし出す   女がひとり
薬指には   人妻指輪
こんな出逢いを   恨んでしまう
ああ   うなじのほつれ毛   白い肌
一目惚れだね   年甲斐もなく

 

 

 

とんだ事だね   相合い傘か
馬鹿を承知で   誘ってみたい
一夜恋でも    構いはしない
抱いてみたいと   不埒に思う
ああ   白檀焚いたか   香り立つ
一目惚れだね   どうしたことか

 

 

 

雨が上がって   これきりになる
それじゃこれでと   背中を向けた
ほんの短い   刹那の時か
こんな出逢いを   恨んでしまう
ああ   なで肩くちびる   細い眉
一目惚れだね   束の間の夢

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です