酔挽歌

 

 

 

「酔挽歌」

投稿します。

 

 

 

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男は黙って   酒を呑む
焚き火の火の粉を   追いながら
世間の噂は   疎ましく
ひとりが気ままな   夕暮れだ
ああ   そんな男の   酔挽歌

 

 

男は小さく   口ずさむ
ふるさと遠くに   なりにけり
色恋なんぞは   ガラじゃなし
ひとりが似合いの   四十路半
ああ   そんな男の   酔挽歌

 

 

男は一升   カラにして
布団にもぐって   膝を抱く
一生独り身   それもよし
ひとりがイチバン   夜ん中
ああ   そんな男の   酔挽歌

 

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