作詞

或る女

 

 

 

「或る女」

投稿します。

 

 

 

 

 

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暗い眼をして   飲んでいた

声をかけるも   憚(はばか)られ

なぜか気になる   そのひとが

 

 

 

ふっと溜め息   ついていた

ひとり思いに   耽(ふけ)るよう

グイとバーボン   一気飲み

 

 

 

細いタバコに   火をつけた

煙り追っても   消えていく

孤独こぼれる   カウンター

 

 

 

褪せた唇   噛んでいた

何があったか   知らないが

やがて時刻は   二十四時

 

 

 

薄い背中が   泣いていた   

酔って逃げたい   時もある

そっとみている   俺がいる

 

 

作詞

後悔ブルース

 

 

 

「後悔ブルース」

投稿します。

 

 

 

 

 

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ひとり飲む酒   わびしくて

消えたぬくもり   欲しくなる

捨てたお前に   詫びたって

元の鞘(さや)には   戻れない

そうさ後悔   後悔ブルース

 

 

 

未練ばかりが   まといつき

男泣きする   女々しいね

なんで別れた   背を向けた

あんないいヤツ   いやしない

そうさ後悔   後悔ブルース

 

 

 

いくら飲んでも   酔えなくて

胸に吹くのは   すきま風

馬鹿なこの俺   いやになる

二度と逢えない   戻れない

そうさ後悔   後悔ブルース

 

 

作詞

あのひとに捨てられちゃった

 

 

 

「あのひとに捨てられちゃった」

投稿します。

 

 

 

 

 

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海猫(ごめ)がうるさく   鳴く夜は

なぜかあのひと   思い出す

海のヤン衆で   いたけれど

都会育ちの   若い娘(こ)と

逃げて東京   行っちゃった

 

 

 

あたし置き去り   さびしく

涙こぼれて   止まらない

海のヤン衆が   駆け落ちか

別れ言葉も   ないままに

逃げて東京   どこの空

 

 

 

眠れないまま   冬模様

ひとり寝床は   寒すぎる

海のヤン衆の   ぬくもりを

思い出してる   抱かれたい

逃げて東京   行っちゃった

 

 

作詞

天下一 (てんかいち)

 

 

 

「天下一」

投稿します。

 

 

 

 

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ずっとあなたを   見ていても

飽きるどころか   足りないわ

天下一です   色男

顔はキリリと   役者ばり

情(じょう)に脆(もろ)くて   やさしくて

惚れた欲目じゃ   ないけれど

そんな男が   ここにいる

 

 

 

 

私あなたを   ひとりじめ

胸が痛いわ   好きすぎて

天下一です   伊達(だて)男

渋さほんのり   漂わせ

立居振舞(たちいふるまい)   絵になるね

惚れた欲目じゃ   ないけれど

そんな男が   ここに居る

 

 

作詞

仕方ないのね男って

 

 

 

「仕方ないのね男って」

投稿します。

 

 

 

 

 

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あなただけはと   信じてた

だけどやっぱり   いっしょなの

口じゃ言えるわ   綺麗ごと

浮気 移り気   女癖

ああ   仕方ないのね男って

 

 

 

嫉妬おぼえて   しまったら

何をしたって   猜疑心(さいぎしん)

好きがあまりに   強すぎて

重い女に   なっていた

ああ   情けないほど辛くなる

 

 

 

優しすぎるわ   いつだって

それが近ごろ   気になるの

ほかの人にも   優しさを

あげているのを   知ったから

ああ   仕方ないのね男って

 

 

作詞

柴又暮らし

 

 

 

「柴又暮らし」

投稿します。

 

 

 

 

 

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どんな苦労も   承知だと

言った言葉に   嘘はない

だけど浮気は   許さない

モテているのね   アラ不思議

ああ   顔じゃないのね   世の中は   

おまえさん   おまえさん

どこか似ている   寅さんに

東京葛飾   柴又暮らし   

 

 

 

 

 

狭いこの部屋   寄り添って

そうねかれこれ   十年目

少しフーテン   気味だけど

情の深さに   惚れている

ああ    なんだかんだと   並べても

おまえさん   おまえさん

これで結構   幸せね

東京下町   柴又暮らし

 

 

作詞

まやかしだった

 

 

 

「まやかしだった」

投稿します。

 

 

 

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あなたってさ   素知らぬ顔で   嘘並べ

あなたってさ   やさしささえも   薄っぺら

 

 

好きでいたから   しょうがない

馬鹿な女は  生まれつき

お酒飲んでも   酔えなくて

余計あなたを   恋しがる

捨てられたのに   飽きられたのにねぇ

愛の言葉は   模造品

身体あわせも   まやかしだった

 

 

 

みんなあなたに   捧げたわ

百も二百も   三百も

愚痴を吐いても   もう遅い

悪い男に   弱かった

捨てられたのに   嫌われたのにねぇ

愛の仕草に   騙されて

身体あわせも   まやかしだった

 

 

作詞

野毛の酔っ払い

 

 

 

「野毛の酔っ払い」

投稿します。

 

 

 

 

 

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ここで会うのも   縁だねと

知らぬ同士が   酒を酌(く)む

仕事なんかは   きかないさ

野暮なことだと   思うから

俺とあんたで   それでいい

横浜   野毛の   酒場にて

 

 

 

胸を痛める   悩みなら

今夜だけでも   忘れなね

マイク握って   カラオケで

演歌うたって   いい調子

夜はまだまだ   これからさ

横浜   野毛の   はしご酒

 

 

 

そこやかしこの   裏通り

月が綺麗だ   風そよぐ

なぜか無性に   気があって

はなし弾(はず)んで   笑いあう

酔って候   千鳥足

横浜   野毛の   夜ん中

 

 

作詞

他人(ひと)のもの

 

 

 

「他人のもの」

投稿します。

 

 

 

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あいつ一人が   女じゃないと

そんな強がり   言ってはみても

夜になったら   思いが募る

告げることすら   無理なこと

なんで惚れたか   他人のもの

道理外しちゃ   廃れるさ

ああ   廃れるさ

 

 

奪いとれない   もどかしすぎる

好きだ好きだと   吠えてはみても

酔えはしないね   今夜の酒は

ひとり悶々   するばかり

いくら惚れても   他人のもの

やめろやめとけ   馬鹿ったれ

ああ   馬鹿ったれ

 

 

作詞

そしてこぬか雨

 

 

 

「そしてこぬか雨」

投稿します。

 

 

 

 

 

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場末酒場の   カウンター

濃いめ水割り   飲んでいる

待っていたって   無駄なこと

きっとあなたは   こないわね

わたし飽きられ   嫌われた

ああ   薄々気づいて   いたのです

ひとり寂しさ   噛みしめる

 

 

 

 

 

雨がしょぼ降る   こぬか雨

頬も涙で   濡れている

二度と逢えない   終わりなの

きっとあなたは   別のひと

好きになったの   恨めしい

ああ   薄々気づいて   いたのです

ひとり止まり木   耐える夜