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わたしの恋づくし

 

 

 

「わたしの恋づくし」

投稿します。

 

 

 

 

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十五ではじめて 恋を知り
男の胸に 抱かれたの
夢中で毎晩 追いかけて
飽きられ嫌われ 泣きをみた
ああ 泣きをみた

 

 

二十歳(はたち)の頃には 悪びれず
既婚者相手に のめり込む
いけない事だと わかっても
大人の情事に 溺れてた
ああ 溺れてた

 

 

二十五そろそろ 結婚を
夢みてその気に なっていた
好みのタイプの あの人は
極楽トンボの ろくでなし
ああ ろくでなし

 

 

三十路で色々 気付いても
遅いね馬鹿だね お粗末ね
ふざけたつもりは ないけれど
まともな恋など ありゃしない
ああ ありゃしない

 

 

四十路を迎えた 寒い夜
ぬくもり探して 街に出る
いい歳とっても なおらない
中途半端な 恋づくし
ああ 恋づくし

 

 

よろけて・タンゴ

 

 

 

「よろけて・タンゴ」

投稿します。

 

 

 

 

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紅い薔薇一輪   口に咥えて
あなたと踊る   タンゴ   情熱のリズム
甘く   嫋(たお)やかに   時には激しく
ギャラリーの眼差し   一身に受けて   肌が擽(くすぐ)られる
Ah   汗の雫   滑らせて
Ah   あなたは胸を   光らせる
ふたりの動き   妖しく
よろけて   もっとよろけて   よろけて・タンゴ

 

 

 

紅い薔薇一輪   棘を隠して
あなたと踊る   タンゴ   恍惚の時間
揺れて   しなやかに   時にはやさしく
ギャラリーのどよめき   一身に浴びて   心蕩けていく
Ah   夜の香り   漂わせ
Ah   あなたの指に   操られ
ふたりの動き   淫らに
よろけて   もっとよろけて   よろけて・タンゴ

 

 

侘しいね

 

 

 

「侘しいね」

投稿します。

 

 

 

 

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外は朝から   雨模様
軒が傾き   窓濡らす
それを眺めて   コップ酒
俺の毎日   こんなもん
ああ   侘しいね

 

惚れた女に   逃げられて
いまだ独り身   情けない
しけた煙草に   火をつけて
喫えば喉元   噎せて咳
ああ   侘しいね

 

たまにゃ温もり   欲しくなる
受話器握って   みたとこで
かける相手も   いやしない
誰も素通り   知らん顔
ああ   侘しいね

 

 

小さなスナックで

 

 

 

「小さなスナックで」

投稿します。

 

 

 

 

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お酒飲んだら   眠たくなるから
コーラ飲んでる   わたしは
私鉄沿線   小さなスナックで
あなたの   横顔みつめて
そっと溜め息   ついてる
ああ   こうしていたって   時間は過ぎる
ゆっくり動いて   時計の針
もったいないもの

 

 

 

煙草燻らせ   バーボンソーダー
少し酔ってる   あなたは
坂の途中の   小さなスナックで
あなたの   指さきみつめて
触れて欲しいと   おもうの
ああ   こうしていたって   時間は過ぎる
このまま止まって   時計の針
もったいないもの

 

 

だって愛の瞬間

 

 

 

「だって愛の瞬間」

投稿します。

 

 

 

 

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シャワーで肌の   熱り(ほてり)を醒ます
抱かれる前の   高まるうねり
あと一時間したら   あなたは私のもの
男と女が   獣にかわる   うんと   重なりましょう
背骨が折れても   構わない
愛してる   愛してる   声にならない   呻き声轟かせ
だって愛の瞬間   狂おしく

 

 

息急き切って   唇渇く
抱き合う前の   早まる鼓動
もう待てないと言って   あなたは私を射る
男と女が   挑(いど)んで絡む   もっと   戯れましょう
乳房が溶けても   構わない
連れてって   連れてって   喘ぎ漏らして    ふたりしてエクスタシー
だって愛の瞬間   狂おしく

 

 

夜雨の哀歌

 

 

 

「夜雨の哀歌」

投稿します。

 

 

 

 

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軒の下には   紫陽花が
雨に打たれて   咲いている
あいつ今頃   何してる

 

訳も告げずに   出て行った
俺はあれから   ひとりきり
酒が朝から   離せない

 

ああ   呑んだくれ   甲斐性なしの   呑んだくれ
ふざけた話だ   笑っておくれ
夜に降る雨   切ないね
男泣きする   夜雨の哀歌

 

 

 

 

 

窓に張り付く   雫玉
指で弾けば   流れてく
あいつ誰かと   居るのやら

 

便りないまま   もう三月(みつき)
俺はこうして   ひとりきり
酒に溺れる   意気地なし

 

ああ   呑んだくれ   どうにもならぬ   呑んだくれ
ふざけた話だ   呆れておくれ
夜に降る雨   沁みてくる
男泣きする   夜雨の哀歌

 

 

大阪レイニーブルー

 

 

 

「大阪レイニーブルー」

投稿します。

 

 

 

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ひとり彷徨う   宵の街
雨がしょぼ降る   御堂筋
なんでお別れなの   わたし   わからへん
放(ほか)されたって   嫌われたって
わたしめげない   くじけない
好きやねん   今でも   好きやねん
心ぐしょ濡れ   大阪レイニーブルー

 

 

傘もささずに   宵の街
雨に煙った   法善寺
なんでお別れなの   わたし   わからへん
放されたって   飽きられたって
わたし泣かない   いじけない
好きやねん   全部が   好きやねん
体びしょ濡れ   大阪レイニーブルー

 

今夜も居酒屋で

 

 

 

「今夜も居酒屋で」

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人と人との   ふれあいが
なぜか恋しい   歳になる
ふらり立ち寄る   居酒屋で
今日も誰かと   語り合う
ああ   語り合う

 

 

 

風が提灯   揺らすから
昔々を   懐かしむ
何処も彼処も(どこもかしこも)   居酒屋は
情を欲しがる   ヤツばかり
ああ   ヤツばかり

 

 

 

注いで注がれて   上機嫌
知らぬ同士で   宴(えん)になる
酔って候   居酒屋を
はしご酒する   侘しがり
ああ   侘しがり

 

 

やさしい嘘で

 

 

 

「やさしい嘘で」

投稿します。

 

 

 

 

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別れの訳は   聴きたくないの
嫌いになったと   言わないで
やさしい嘘   やさしい嘘で   出て行って
だって   女ですもの   わかって
虚しさが   淋しさにかわる   午前二時
うしろ姿は   追わないわ
さよなら   ぐっばい   二年の暮らし
そして   うらまない   わたしは

 

 

 

別れの予感   感じていたの
冷たい態度は   みせないで
やさしい嘘   やさしい嘘で   終わらせて
だって   女ですもの   わかって
倖せが   悲しみにかわる   夜明け前
すがりつけない   もどかしさ
さよなら   ぐっばい   二人の月日
そして   あきらめる   わたしは

 

 

四十路の哀歌

 

 

 

「四十路の哀歌」

投稿します。

 

 

 

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淋しさ切なさ   胸に溜め
今夜も呑んでる   居酒屋で
まぶたに浮かべる   ふるさとの
思い出あれこれ   懐かしむ
ああ 幸せあれば   掴みたい
こんな俺でも   掴みたい
四十路の哀歌

 

 

中学卒業   東京へ
板前修業に   励んださ
はじめて給料   貰っても
誰にも奢れぬ 情けなさ
ああ   友達欲しい   一人でも
こんな俺だが   一人でも
四十路の哀歌

 

 

どうすりゃいいのか   わからない
世間のせいでは   ないものを
無口で奥手が   アダになり
転んでばかりで   もう四十路
ああ   ぬくもり少し   くださいな
こんな俺にも   くださいな
四十路の哀歌