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あの人どうしているかしら

 

 

 

「あの人どうしているかしら」

投稿します。

 

 

 

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小指噛んだら   未練が疼き
抱いて欲しいと   呟くの
そうね別れて   一年過ぎた
あの人どうしているかしら
きっといいひと   お側にいるわ
わたし今でも   ひとり身で
捨てられたのに   嫌われたのに
忘れられずに   待っている   あの人を・・・

 

 

 

雨が窓打つ   心を濡らし
湿っぽいのは   辛くなる
そうねあれから   一年過ぎた
あの人どうしているかしら
すがりつけない   逢うのもできぬ
わたし今夜も   ひとり寝か
捨てられたのに   飽きられたのに
想い募らせ   待っている   あの人を・・・

 

居酒屋・おいで

 

 

 

「居酒屋・おいで」

投稿します。

 

 

 

 

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あかりが灯る   赤提灯に
町の片隅「居酒屋・おいで」
椅子が八つと   カウンター
ここで出逢って   馴れ合うふたり
惚れているのか   飽きずにいるか
気がつきゃ三年   一緒に暮らす
ああ   腐れ縁でも   男と女
酔って候「居酒屋・おいで」

 

 

 

無口で照れ屋   大将ひとり
町の片隅「居酒屋・おいで」
馴染みばかりの   カウンター
酒の肴は   ヤッコと煮もの
箸でつついて   分けっこしてる
どうにも成り行き   一緒に暮らす
ああ   腐れ縁だね   おまえと俺は
酔って候「居酒屋・おいで」

 

 

港町一夜妻

 

 

 

「港町一夜妻」

投稿します。

 

 

 

 

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そして小さな   港町
旅のお方の   慰めに
私抱かれる   一夜妻
ああ・・・

 

 

 

何故か初めて   逢ったのに
胸の鼓動が   騒ぎ出す
務め忘れて   登りつめ
ああ・・・

 

 

 

好きにならなきゃ   いいんだと
髪を乱して   言い聞かす
時を止めたい   夜ん中
ああ・・・

 

 

 

帰したくない   縋りたい
無理なことだと   目を閉じる
添えるはずない   一夜恋
ああ・・・

 

 

 

朝はイヤでも   やってきて
うしろ姿を   見送った
此処へ二度とは   来ないやら
ああ・・・

 

 

 

遠く汽笛が   鳴っている
多分あのひと   乗せた船
ゆうべ抱かれた   一夜妻
ああ・・・

 

 

私が愛したひとだもの

 

 

 

「私が愛したひとだもの」

投稿します。

 

 

 

 

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あなたと別れて   二年が過ぎた
私は今でも   この部屋ひとり
窓辺の風鈴   小さく揺れて
溜め息こぼせば   幸せ逃げる
ああ   忘れたいのに   忘れられない
煙草の匂い   涼しげな目も
恨んでいないわ   捨てられたって
私が愛したひとだもの
私が愛したひとだもの

 

 

 

あなたの好みに   染まっていたし
私のすべてを   賭けてもいたの
鏡にむかって   化粧をしても
さみしい顔だけ   ぼんやり映る
ああ   忘れたいのに   忘れられない
日焼けの顔に   逞ましい胸
憎んでいないわ   嫌われたって
私が愛したひとだもの
私が愛したひとだもの

 

 

安酒場にて

 

 

 

「安酒場にて」

投稿します。

 

 

 

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赤いちょうちん   縄のれん
町の外れの   安酒場
仕事帰りに   呑む酒は
疲れ吹き飛ぶ   たまんねえ

 

 

そして馴染みの   顔ばかり
話し上手や   聞き上手
さあさ今夜も   故郷(くに)自慢
なんだかんだと   花が咲く

 

 

椅子が七つの   カウンター
人のぬくもり   感じるね
旨い肴に   舌鼓
粋な大将   ありがとう

 

 

ラジオ流れる   演歌節
ほろり来るよな   こともある
コップ酒する   こんな夜(よ)は
ひとりしみじみ   酔うも良し

 

 

やっと・・・

 

 

 

「やっと・・・」

投稿します。

 

 

 

 

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そして一年   三年過ぎて
涙ようやく   乾きもしたわ
惚れて尽くして   捨てられたけど
忘れられずに   未練にあけた
やっと   やっと   口紅ひいて
やっと   やっと   笑えるみたい

 

 

 

何故かあのひと   恨めもせずに
写真眺めて   泣いてもいたわ
馬鹿な女の   見本のようと
自分自身に   呆れもしてた
やっと   やっと   ほつれ毛なおし
やっと   やっと   想い出払う

 

 

 

少し痩せたわ   元気をだすわ
眠れない夜   終わりにするの
生まれかわった   わたしになって
ひとり歩いて   明日に向かう
やっと   やっと   溜め息つかず
やっと   やっと   幸せ探し

 

 

置き屋の女

 

 

 

「置き屋の女」

投稿します。

 

 

 

 

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たった一夜の   逢瀬でも
忘れられない   夜になる
情(じょう)を交わした   朝方は
帰る背中に   縋りたい
ああ   本気で生業   うらめしい   うらめしい
置き屋の女と   お客さん

 

 

 

しょせん叶わぬ   儚恋(はかなこい)
胸の芯まで   疼きます
肌のぬくもり   懐かしみ
そっと呟く   好きなのと
ああ   しんそこあのひと   逢いたくて   逢いたくて
置き屋の女と   お客さん

 

 

 

雨がしとしと   軒先きに
心までもを   濡らします
名さえ知らない   もどかしさ
燃えて燻り   爪を噛む
ああ   も一度抱いては  無理ですか   無理ですか
置き屋の女と   お客さん

 

 

あゝ好きになってもいいですか

 

 

「あゝ好きになってもいいですか」

投稿します。

 

 

 

 

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夏を素肌に   巻きつけて
あなたビールを   ぐっと飲む
じっと見ている   喉ボトケ
いつかほの字に   なっていた
軒の風鈴   チリリンと
あゝ好きになってもいいですか

 

 

 

煙草くわえて   煙追う
あなたほんとに   男前
そっと団扇で   仰いでは
汗の匂いに   酔っている
蚊取り線香   渦巻きに
あゝ   好きになってもいいですか

 

 

 

浴衣姿で   腕まくり
あなた絵になる   日本一
広い背中に   凭(もた)れたい
だけど言えない   意気地なし
時を知らせる   鐘の音
あゝ   好きになってもいいですか

 

 

こんな野郎

 

 

 

「こんな野郎」

投稿します。

 

 

 

 

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朝は眠いし   夜更けは長い
恋は惚れても   見向きもされず
俺に縁など   無縁と笑う
都会暮らしに   疲れた野郎

 

 

 

人と交わる   ことなど出来ず
ひとりぼっちは   心も寒い
俺に幸せ   くるのかいつか
歳も忘れた   ふざけた野郎

 

 

 

雨が降るから   侘しさ沁みる
晴れている日は   まばゆい世間
俺の寝ぐらは   六畳一間
古い演歌が   似合いの野郎

 

 

 

夢はみないし   欲さえ持たぬ
男一匹   酒さえあれば
俺は根っから   根性なしで
野暮が似合いの   こんちき野郎

 

 

どうするの わ・た・し

 

 

 

「どうするの わ・た・し」

投稿します。

 

 

 

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指輪のあとも   消えたのと
酒場でひとり   呟いた
別れて三月(みつき)   まだ三月(みつき)
想い出ばかり   追っている
ああ    終わった恋は   戻らない
水割り重ねて   酔いどれて
今夜も終電   逃してる
どうするの   わ・た・し

 

 

背中が寒い   心まで
震えてしまう   カウンター
慰めなんか   かけないで
泣いたりしても   ほっといて
ああ   終わった恋の   みれん酒
水割りグラスを   カラにして
おかわりしてたら   朝になる
どうするの   わ・た・し