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湯の町物語

 

 

 

「湯の町物語」

投稿します。

 

 

 

 

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細い肩先   うなじの白さ

抱かれ上手に   ふるまう女

お酒   トランプ   煙草の煙

どれも   遊びの   小道具ばかり

夜が誘(いざな)う   湯の町別府

 

 

 

恋をしたって   叶いはしない

そうね本気に   なるのは野暮さ

嘘と   涙と   戯れ言遊戯(ざれごとゆうぎ)

みんな   大人の   駆け引きどおり

夜の色した   湯の町熱海

 

 

 

雨が小窓を   濡らして降るわ

あたし小さく   溜め息おとす

過去も   あしたも   なりゆき任せ

吠えて   みたって   虚しいだけね

夜は更けゆく   湯の町草津

 

 

幸せだったわ、さようなら

 

 

「幸せだったわ、さようなら」

投稿します。

 

 

 

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最後の逢瀬に   肌燃やす

あなたに抱かれた   二年半

思えば色々   あったけど

幸せだったわ、ありがとう

窓には夜更けの   雨が降る

 

 

心が誰かに   旅立って

私は捨てられ   泣き寝入り

男はどのみち   浮気者

綺麗なお花が、好きなだけ

やさしさあげてね   その女(ひと)に

 

 

朝には他人に   なるけれど

寝顔を飽きずに   見ているの

やんちゃで無邪気な   色男

幸せだったわ、さようなら

枕の残り香   忘れない

 

 

俺ひとりぼっちさ

 

 

 

「俺ひとりぼっちさ」

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雨がしょぼ降る   裏通り

傘もささずに   肩丸め

酒場探して   歩くのか

濡れた提灯   縄のれん

ここで手酌の   酒を飲む

ぼっち   ぼっち   俺ひとりぼっちさ

ひとりぼっちが   身に沁みる

 

 

 

 

 

誰もほんとは   寂しがり

だけど口には   出しもせず

酒場流れる   歌謡曲

どれも悲しい   物語

それを肴に   酒を飲む

ぼっち   ぼっち   俺ひとりぼっちさ

ひとりぼっちに   泣けてくる

 

 

あゝいい女

 

 

 

「あゝいい女」

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紺の暖簾の   居酒屋を

ひとり切り盛り   細腕で

歳の頃なら   四十路前

色っぽいのは   泣きぼくろ

あゝいい女

 

 

 

雨が降るから   しょうがない

ないているのか   閑古鳥(かんこどり)

俺と一緒に   飲んでくれ

ぐっと熱燗   いい調子

あゝいい女

 

 

 

低く流れる   演歌節

やけに淋しさ   誘うよね

目もとほんのり   紅くして

酔ったみたいと   身を寄せる

あゝいい女

 

 

 

紺の暖簾を   しまうわと

ポツリつぶやき   目を伏せる

あとはどうなる   成り行きに

そっと背中に   手をまわす

あゝいい女

 

 

ひとり寝ができなくて

 

 

 

「ひとり寝ができなくて」

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あなたの心が  戻るのを

待ってる女は  馬鹿ですか

嫌われ飽きられ  捨てられて

それでも懲りずに  恋しがる

夜が  つらくて  愛は  虚しく

今夜もひとり寝   

ひとり寝ができなくて

 

 

 

 

 

あなたの心が  掴めない

どんなに好きでも  結べない

尽くして捧げて  疎(うと)まれて

それでも惹かれる  愚かさか

夜が  長くて  愛は  虚しく

今夜もひとり寝   

ひとり寝ができなくて

 

 

お疲れさん!

 

 

 

「お疲れさん!」

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仕事帰りに   駅裏の

赤提灯で   一杯を

隅の丸椅子   腰掛けて

ひとり乾杯   生ビール

今日も一日   お疲れさん!

 

 

 

酒の肴は   冷奴(ひややっこ)

それに枝豆   あればいい

店に流れる   歌謡曲

昭和時代を   懐かしむ

今日も一日   お疲れさん!   

 

 

 

人は誰もが   寂しがり

情(じょう)と温もり   欲しくなる

さてと帰るか   勘定を

癒し貰いに   また寄るね

今日も一日   お疲れさん!

 

 

指輪がなくても

 

 

 

「指輪がなくても」

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男と女に   なりました

あなたに抱かれた   明け方に

素肌に赤く   しるし付け

指輪のかわりと   照れるひと

夢じゃないわ   夢じゃない

愛の絆を   結んだの

あなた   一生   よろしくね

 

 

 

 

 

男と女の   出来上がり

いつでも一緒ね   離れない

素肌に残る   噛んだあと

指輪じゃなくても   それ以上

嘘じゃないわ   嘘じゃない

愛に縛られ   幸せね

あなた   一生   道連れに

 

 

わびしげに

 

 

「わびしげに」

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胸の隙間に   風が吹く

音も立てずに   わびしげに

酒   酒   この俺   相手しろ

野暮な男を   慰めろ

都会   駅裏   酒場にて

ひとり   ひとりだ

 

 

 

誰も他人の   顔をする

少し欲しいな   ぬくもりが

酒   酒   熱燗   ちびちびと

のどを潤す   手酌酒

都会   駅裏   酒場にて

ひとり   ひとりだ

 

 

 

愚痴と孤独を   噛みしめて

情けないぜと   ひとりごと

酒   酒   縋って   夜(よ)が更ける

帰りゃ暗闇   待つだけさ

都会   駅裏   酒場にて

ひとり   ひとりだ

 

 

騙され損(だまされそん)だね

 

 

「騙され損だね」

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あたし馬鹿だね   馬鹿だった

誘い言葉を   真(ま)に受けて

身体まるごと   捧げたの

そうね軽めの   狡いひと

心   くすぐり   弄(もてあそ)び

すぐに誰かに   乗りかえる

あんた   こんこんちきだ   

騙され損だね

 

 

 

あたしとことん   泣きをみた

甘い言葉に   踊らされ

気持ち丸ごと   信じたの

そうね嘘つき   狡いひと

心   根こそぎ   踏みにじり

別の誰かを   探すのか

あんた   こんこんちきだ   

騙され損だね

 

くたびれた関係

 

 

 

「くたびれた関係」

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愛してる   いいえ   愛してた

ときめきなんかは   忘れたわ

あなたとわたしは   空気のようなもの

聞こえはいいけど   関心がないだけ

なんてつまんない日々   終わりにしましょう

もう   くたびれた関係

男と女の

 

 

 

 

わかるから   いいえ   わかってた

気持ちはとっくに   冷めている

あなたとわたしは   諍(いさか)いさえもない

聞こえはいいけど   関心がないだけ

なんてつまんない日々   笑ってさよなら

もう   くたびれた関係

男と女の