女ひとりの冬の晩

 

 

「女ひとりの冬の晩」

投稿します。

 

 

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髪も爪まで  かじかんで

風邪をひきそう  震えるわ

あんた今頃  誰を抱く

あたし飽きられ  置き去りに

 

 

 

温み探せば  熱燗が

欲しくなるから  酔いたいわ

あんた欲しいと  縋ったら

無碍(むげ)に背中を  向けられた

 

 

 

人が恋しい  人恋し

ひとり今夜も  乳房揉む

あんた思って  名前呼ぶ

肌をも一度  なぐさめて

 

 

 

すすり泣くのが  癖になり

目尻ぬらして  朝を待つ

あんた忘れて  しまいたい

それができない  意気地なし

 

 

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