寒い晩

 

 

 

「寒い晩」

投稿します。

 

 

 

 

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昭和色した  町並みを

あてもないのに  ただ歩く

風に震える  縄のれん

寄ってみようか  ひとり酒

 

 

 

洒落た酒など  ガラじゃない

グッと煽るか  焼酎を

低く流れる  有線の

都はるみが  沁みるよね

 

 

 

つるむ相手も  居やしない

背負っているのは  侘しさか

恋のひとつも  欲しがらず

惚れた腫れたは  他人ごと

 

 

 

さてと帰るか  俺の部屋

待っているのさ  三毛の猫

遠いふるさと  思い出す

男四十路の  寒い晩

 

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