女郎花  その四  あたしは女郎花

 

そして女郎も 板につき

男の寝顔を いくつみた

咲けよ開けよ 女郎花

散るのは夜明けか 女郎花

 

 

 

薄い布団に くるまって

みる夢あるのか どんな夢

そうよあたしは 女郎花

溜め息ばかりの 女郎花

 

 

 

遊びの言葉を 真に受けた

十四のお夏は まだ子ども

昔をみるよな 女郎花

足抜き遠いよ 女郎花

 

 

 

湿気た煙草に 火を点けて

煙にこの先 占うか

楽しみないまま 女郎花

親にも会えない 女郎花

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