Author Archives: gen

そんな女になっていた

 

 

 

「そんな女になっていた」

投稿します。

 

 

 

 

 

 

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小雨しょぼ降る  こんな夜(よ)は

胸に甘えて  雨宿り

どうぞやさしく  抱きしめて

あなたなしでは  生きられぬ

そんな女になっていた

 

 

 

 

 

猪口(ちょこ)で乾杯  ふたり酒

注(つ)いで注(つ)がれて  頬染める

好きな気持ちで  いっぱいに

あなたわたしの  すべてなの

そんな女になっていた

 

 

 

 

 

どんな苦労も  つらくない

そばに居させて  いつまでも

尽くす幸せ  知ったから

あなた以外は  欲しくない

そんな女になっていた

 

 

ちと違う

 

 

 

「ちと違う」

投稿します。

 

 

 

 

 

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尽くしてくれるは  いいけれど

少しも嬉しく  ないんだな

あんたはこの俺  好みでも

俺にはタイプが  ちと違う  ちと違う

悪いけど  他をあたりな

男はいっぱい  転がってるぜ

 

 

 

 

惚れてるビームを  かざしても

迷惑なんだな  やめとくれ

あんたは愛でも  心でも

俺とは思いが  ちと違う  ちと違う

悪いけど  相手ごめんだ

男は山ほど  散らばってるぜ

 

 

いやだねぇ

 

 

 

「いやだねぇ」

投稿します。

 

 

 

 

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男と女  あんたとあたし

惚れたのが  あたしで

捨てたのが  あんたさ

あれから一年  三ヶ月

ねぇ  おやじさん

カンバン間際で  悪いけど

冷(ひや)でいいから  飲ませてね

虚ろな夜だね  女がひとり

おまけに雨まで  心を濡らす

「いやだねぇ」

 

 

 

 

 

男と女  あんたとあたし

燃えたのが  あたしで

逃げたのが  あんたさ

あれから一年  三ヶ月

ねぇ  おやじさん

あたしの奢りで  よかったら

暖簾しまって  つきあって

凍てつく夜だね  女がひとり

待つ人ないから  帰るの辛い

「いやだねぇ」

 

 

雪の夜(よ)は

 

 

 

「雪の夜(よ)は」

投稿します。

 

 

 

 

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雪が窓辺に  降りしきる

少し温もり  欲しくなる

抱いてください  ねぇあなた

今じゃ他人に  なったけど

忘れられない  逢いたくて

 

 

 

そうね別れて  二年たち

部屋の残り香  薄れてく

何処でどうして  いるかしら

思い出すたび  泣けてくる

あなた今でも  愛しくて

 

 

 

雪が窓辺を  囲い込み

心細さに  震えます

抱いてください  もう一度

未練つのらせ  紅(べに)を引く

そしてひとり寝  寒すぎて

 

 

昔の男が増えただけ

 

 

 

「昔の男が増えただけ」

投稿します。

 

 

 

 

 

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終われば恋って  つれなくて

あなたも忽(たちま)ち  他人顔

昔の男が  またひとり

増えたと思えば  気が楽に

あゝ袋小路の  居酒屋で

あんたと出逢って  別れたわ

ただそれだけのこと

 

 

 

 

終わってしまえば  こんなもの

あなたもすぐさま  背を向けた

昔の男が  またひとり

増えたと呟き  溜め息を

あゝ袋小路の  居酒屋は

想い出すべてが  遠ざかる

ただそれだけのこと

 

 

ただ人恋しくて

 

 

 

「ただ人恋しくて」

投稿します。

 

 

 

 

 

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何故か無性に  寂しくて

ひとり手紙を  書いてます

誰に出すのか  あてもなく

思いつくまま  綴ります

あゝ人が恋しい  人恋し

窓の外には  雨が降る

 

 

 

 

 

細いグラスに  白ワイン

ペンを走らせ  溜め息を

よけい空しさ  沁みてきて

涙ひと粒  便箋に

あゝ人が恋しい  人恋し

夜の長さが  身を責める

 

 

今夜もひとり酒

 

 

 

「今夜もひとり酒」

投稿します。

 

 

 

 

 

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渡る世間に  馴染めずに

ひとり気ままな  無精者

恋も色にも  欲がなく

酒が飲めれば  それでいい

文句あるのか  ほっときな

 

 

 

 

 

こんな俺でも  情(じょう)だけは

持っているのさ  これでもね

綺麗事など  クソ喰らえ

酒が友だな  いけないか

誰に遠慮が  いるもんか

 

 

 

 

 

ギター流しの  演歌節

ヤケにふるさと  思い出す

不義理続きと  眼を瞑(つぶ)りゃ

酒が侘しさ  慰める

らしくないのさ  男泣き

 

 

知らぬ振りなのね

 

 

 

「知らぬ振りなのね」

投稿します。

 

 

 

 

 

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俺は一生  離しはしない

好きだ好きだと  あたしを抱いた

あれはお酒の  せいだと言うの

酔ったはずみで  終わらせないで

あまりに寂しい  寂しい  話じゃないの

ねぇ  あんた  聞いてるの

女って  あたしって  かわいそう

 

 

 

 

 

俺にお前の  全(すべ)てをくれと

肌を弄(まさぐ)り  唇よせた

あれは遊びの  まやかし言葉

軽い気持ちで  終わらせるのね

あまりに悲しい  悲しい  仕打ちじゃないの

ねぇ  あんた  聞いてるの

女って  あたしって  惨めだわ

 

 

あゝあんた

 

 

 

「あゝあんた」

投稿します。

 

 

 

 

 

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ひとり今夜も  酒に酔い

あんた恋しと  泣いてます

窓を叩いて  風が吹く

心細くて  逢いたくて

なんでわたしを  捨てたの

あゝあんた

 

 

 

 

 

肌の火照(ほて)りを  もてあまし

あんた恋しと  欲しがるの

柱時計は  午前二時

眠れないから  逢いたくて

何処に行ったの  未練ね

あゝあんた

 

 

 

 

 

薄い布団に  くるまって

あんた恋しと  指をかむ

闇がことさら  深くなり

惚れた分だけ  逢いたくて

誰と一緒か  妬(や)けるわ

あゝあんた

 

 

耐えていくのね

 

 

 

「耐えていくのね」

投稿します。

 

 

 

 

 

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なんでこんなに  悲しいの

痛いくらいに  胸が泣く

好きなあなたに  避(さ)けられて

背中向けられ  立ち尽くす

耐えていくのね

 

 

 

 

 

せめてお酒が  飲めたなら

酔ってみたいと  そう思う

尽くすことしか  できなくて

心がわりに  頬濡らす

耐えていくのね

 

 

 

 

 

ひとりぼっちに  なったのね

縋りたいのに  縋れない

好きな気持ちが  膨(ふく)らんで

堪(こら)えきれずに  指を噛む

耐えていくのね